Once upon a time…なのだろうか。
もしかすると、つい最近、なのかもしれない。
全ては謎につつまれた『Phantom of the Opera』そもそも、ファントムは
存在したのだろうか。幽霊説。踊り子の空想説。歌姫の幻想説。
はたまた、オペラ座への集客目的だとも囁かれる。
あなたの世界の中で、あなたの脳裏に焼き付いたPhantomは確かに存在する。
だが、仮面の奥の素顔は誰にも分からない。今宵、この会場に現れるPhantomは、ストーリーテラーの世界で生きる
Phantomである。彼には妹がいた。美しいその兄妹の幼き頃、それは美しい故に妬まれるという辛い過去の出来事から
始まります。美しいが故に傷付けられたその顔。愛する妹をかばいさらに傷付けられる。
影の世界に生きる人生。その顔さえ呪ったほどに、生きる事さえ諦めようとしたその時…
1人の女性、オペラ座の踊り子が現れる。『仮面をすることで、その傷付けられた顔と、美しい顔を隠しなさい。
そして、仮面を付ける事で別人として生きなさい。』そう彼を慰めます。その瞬間、Phantomが誕生する。
仮面を手にしたPhantomは、もう誰も自分の人生を邪魔させないと…
影の世界にいた頃に思い描いた、素晴らしい人生。妹と2人、光の世界でスポットライトを浴びたいと願うストーリーを、
オペラ座の作品として作り続ける事に没頭したのです。
そこへ、妹にも似た、美しく可憐な少女が現れる。彼女に妹を重ね、さらにはそれが愛へと変わろうとしています…
