DANCER'S COLUM
Ep.2 DEAR

今回はFDLで行っている【DEAR】公演についてです。
10年前New Yorkへ短期留学をしている時、友人にOff Broadway公演『Sleep no more』へ連れて行ってもらいました。
ブルックリンの薄暗い建物で行われている、シェイクスピアの『マクベス夫人』でしたが
一般的なミュージカルとは異なり、ステージも客席もなく
目の前を出演者が歩き、私もその同じ空間にいながら物語が進んで行きます
その臨場感の世界にどっぷりハマり感動し、今のDEAR公演の形に繋がるアイデアを思いつきました。
DEAR(=親愛なる)と名付けた理由は、来てくださるお客様へのおもてなしの心です
舞台と客席という縛りを無くし、臨場感や演出を出演者と同様に体感いただきたいと思っております。
現在の舞台公演の多くがリノリウムという特別な床になっておりこれはダンサーの安全面や作品をダイナミックにそして芸術的に魅せる為のものです
14世紀にヨーロッパ宮廷で始まったクラシックバレエは貴族達が大理石や木材の舞踏会で踊っていました。
当時はトゥーシューズではなく、ヒール靴でした。
DEAR公演は、舞台を選ばず行われるためクラシックバレエの原点回帰でもあります。

これまでクラシックバレエをリスペクトしながら、現代作品との融合も行い4年間で9作品。
例えば『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』から『オペラ座の怪人』や『バーレスク』まで多種多様に富んだ演目を約年3公演ペースで開催しております。
そしてこの9月21日は『ロミオとジュリエット』を開催いたします。
結婚式場のまるごと様々な場所で物語が進んでいきます。1番有名なバルコニーのシーンも、結婚式も、そして決闘まで。皆様があのシェイクスピアの物語を目撃し体感できる唯一無二の公演です。今回はロミオとジュリエット、2人の純愛に着目し描いております。
お客様とダンサーの距離が近いからこそ、ダンサー達の息遣いや身体の繊細な動きが感じられ、ダンサーもお客様の表情や感動も感じられるのです。
美しい空間と音楽とダンスとお客様が一つになった瞬間、それは紛れもなく一つの物語が完成したと感じられるのです。

ぜひ一度会場で御体感ください